妊娠初期はわからないことも多く、不安になることも多いです。 普段の不正出血と妊娠時期の不正出血では原因や対処の方法も変わってきます。 特に妊娠初期に出血すると、赤ちゃんや自分の身体に何か問題が起こっているのか心配になりますよね。一般的には妊娠初期に出血が生じても無事に出産を迎えるケースが多いですが注意が必要な出血もございます。. 妊娠初期の出血は妊婦さんの2〜3割の妊婦さんが経験されるので結構多くの妊婦さんが経験する症状の一つです。 出血の量や、性状は原因によって様々ですが、出血しただけではそこまで焦る必要はありません。. 最終月経から約6〜12日後の出血 量が非常に少ない(通常の生理より明らかに少ない) 色がピンクか薄い茶色、または薄い赤色 1〜2日程度で収まる 強い痛みを伴わない(軽い不快感程度) 出血が断続的 予定の生理日より早い 最近の妊娠の可能性がある 当てはまるものが多ければ着床出血の可能性が高いです。. 妊娠初期に一番多い出血は着床出血ですが、それ以外の出血の種類も多数あります。 一番気になるところは異常な出血で、胎児に何かあったのか、流産などでは無いかと心配される方が多いです。妊娠初期の出血を経験した妊婦さんの50%程度が流産となることが報告されています。. 妊娠初期の出血はまず、 妊娠に関連するもの と 妊娠に関連していないもの に分けて考えます。さらに妊娠に関連するものはその 出現時期 に注目すると考えやすくなります。まずは妊娠に関連する出血からみていきましょう。. 着床出血の仲間になります。 着床出血が、絨毛と胎盤の間に溜まってしまうことがあります。通常は子宮に吸収されるのですが稀に着床出血の量が多かったり、子宮への吸収が悪かったりする場合に徐々に出血として現れることがあります。着床出血と機序は似ているので出血の時期もほとんど似ていますが、着床出血よりもやや遅れて出てくることがあります。. 赤ちゃんの遺伝子の異常で、文字通りぶどうのふさのような見た目に変化することを言います。妊娠のうち1回程度の確率で起こるとされています。 症状は、腹痛や出血でわかることが多いです。 袋状になっている部分の違いから、全胞状奇胎と部分胞状奇胎に分けられますが、いずれも妊娠の継続は難しいので流産と同様に子宮内容除去手術を行います。. こちらは胎盤が出来上がってくる過程でわかってくるものなのでこれまで説明したものよりは妊娠の後期で問題になってきます。 胎盤が正常より低い位置(膣に近い側)に付着してしまい、そのために胎盤が子宮の出口を一部、場合によっては全て覆っている状態を「前置胎盤」といいます。全分娩のおおよそ1%弱を占めています。胎盤に圧がかかることで胎盤の一部分が剥がれたりすることで出血が起こります。剥がれる程度によってはかなりの量を出血してしまうこともあります。これを前置胎盤早期剥離といい、妊娠期の重症疾患の一つです。. 経産婦さんに多いとされています。 子宮頸部にポリープという良性の腫瘍があって、物理的な刺激で擦れて出血する場合があります。これも特に妊娠とはあまり関係がありませんが、出産時に邪魔になる場合があるので大きさなどによっては事前に切除することもあります。. 妊娠によるおりものの変化は 劇的には変化しない と思ってもらって良いです。上記で説明した通りで量の増加、性状がサラサラに、匂いが少しキツくなる程度です。以下に挙げる変化は妊娠によるおりもの変化ではあまり見られないのでその場合も早めに検査を受診しましょう。. 一番多い単なる着床出血であれば通常は4、5日で出血はおさまることが多いですし、量もそこまで多くはないです。 長期間だらだら出る出血で、量が通常の経血よりも多いようであれば要注意なので一度診察を受けてください。. 通常妊娠初期にはお腹が張った感じや、ちくちくっとした痛みが生じることは一般的です。 出血と同時にかなりの痛みが走ったりした場合には緊急性が高い疾患の可能性もあるため要診察と考えてください。. 当院のコラムは全て医師が監修しております。 執筆者兼監修者プロフィール レディースクリニックなみなみ. 妊娠初期はわからないことも多く、不安になることも多いです。 普段の不正出血と妊娠時期の不正出血では原因や対処の方法も変わってきます。 特に妊娠初期に出血すると、赤ちゃんや自分の身体に何か問題が起こっているのか心配になりますよね。一般的には妊娠初期に出血が生じても無事に出産を迎えるケースが多いですが注意が必要な出血もございます。 本記事では、妊娠初期の出血についてその種類、原因と対処法を解説します。 目次. 着床出血のチェックリスト 最終月経から約6〜12日後の出血 量が非常に少ない(通常の生理より明らかに少ない) 色がピンクか薄い茶色、または薄い赤色 1〜2日程度で収まる 強い痛みを伴わない(軽い不快感程度) 出血が断続的 予定の生理日より早い 最近の妊娠の可能性がある 当てはまるものが多ければ着床出血の可能性が高いです。. 腹痛と同時の出血には要注意 妊娠初期、妊娠時期の出血は明らかに量が多かったり、持続的だったり、腹痛を伴う場合には要注意です。特に急に腹痛を伴う出血は要注意なので、妊娠初期、安定期に関わらずかかりつけ医に相談してください。. 妊娠初期に出血しない場合も流産のリスクはある? 出血がない場合でも流産の可能性は15%程度はあります。 出血が必ずしも流産のしるしではないので覚えておきましょう。. 妊娠初期に性行為や自慰行為をした際に出血した場合は大丈夫? 妊娠中はエストロゲンの作用で子宮頸部のびらんが起きやすいです。 この際にセックスなどで物理的な刺激が追加されると出血しやすいです。ただこの場合は胎児に大きな影響はないことが多いです。. どんな時に病院にかかったらいいですか? 非常に難しい質問で、正解はないのですが、腹痛を伴う出血は必ず受診です。 そのほかの出血は、量が多い時、持続的に出て止まらない場合も必ず受診です。. 関連コラム 妊娠・出産.
性行為後の出血、倦怠感や不調の原因は?病気?生理や妊娠可能性についても女医が丁寧に解説。
性行為後に出血が起こる原因は?病気や妊娠の可能性、受診の目安について解説 | 二宮レディースクリニック【泌尿器科・婦人科・アートメイク】 妊娠超初期の出血の原因では、着床出血というものが一番多いです。これは、受精卵が子宮に着床する際に起こる出血です。妊娠3〜4週に起こることが多く、全 その後、出血はないですか? 出血が少量ですぐにおさまったのであれば、おそらく大丈夫だと思いますが、念のため受診した方が安心できると思います。 セ 性行為後の出血は妊娠の可能性?鮮紅色は?新宿駅前婦人科クリニックピンクや鮮紅色、水っぽいなど、さまざまな出血がありますが、 色や性状だけで原因を確実に特定することはできません。. 妊娠日数や生後日数に合った情報を毎日お届け 妊娠中から産後まで長く使える無料アプリ. 腹痛と同時の出血には要注意 妊娠初期、妊娠時期の出血は明らかに量が多かったり、持続的だったり、腹痛を伴う場合には要注意です。特に急に腹痛を伴う出血は要注意なので、妊娠初期、安定期に関わらずかかりつけ医に相談してください。. 性行為後に性器出血が起こる原因は、 外陰部の外傷や子宮頸がん、性感染症などが考えられます。 出血が2日以上続く場合や出血量が多い場合、貧血のリスクがあるほか、病気のサインである可能性があるため、婦人科を受診するようにしてください。 ピンクや鮮紅色、水っぽいなど、さまざまな出血がありますが、 色や性状だけで原因を確実に特定することはできません。 それぞれくわしく解説していきます。. 深刻ではあるもののあまり一般的でない原因 (表「 妊娠後半にみられる性器出血の主な原因と特徴 」を参照)には、以下のものがあります。.
出血があったときに取るべき行動
性行為後の出血は着床出血の可能性あり 着床出血は、受精卵が着床したときに生じる、妊娠初期の出血のことです。 性行為のタイミングによっては、出血=着床出血の可能性 子宮頚部びらんでは少量の出血が見られますが、おなかの張りや痛みがない場合は強く心配する必要はなく、経過観察となる場合が多いようです。 妊娠超初期の出血の原因では、着床出血というものが一番多いです。これは、受精卵が子宮に着床する際に起こる出血です。妊娠3〜4週に起こることが多く、全原因 評価 治療 要点. 着床出血の仲間になります。 着床出血が、絨毛と胎盤の間に溜まってしまうことがあります。通常は子宮に吸収されるのですが稀に着床出血の量が多かったり、子宮への吸収が悪かったりする場合に徐々に出血として現れることがあります。着床出血と機序は似ているので出血の時期もほとんど似ていますが、着床出血よりもやや遅れて出てくることがあります。. 出血が起こると驚いてしまいますが、女性器周辺はデリケートであるため、 性行為後に出血が起こることは珍しくありません。. 前置血管 の危険因子としては以下のものがあります。. 正常な状態で分娩が近づいてくると、医師が手袋をはめた手で子宮頸部を内診し、開大の程度と胎向を確認します( 陣痛と分娩 を参照)。しかし、妊娠後半に出血が起こった場合は、この検査の前に超音波検査を行い、前置胎盤や前置血管がないかどうか確認します。いずれかの病気がある場合、この検査は出血を悪化させるおそれがあるため行われません。. 性行為後の出血、倦怠感や不調の原因は?病気?生理や妊娠可能性についても女医が丁寧に解説。 公開日: 実際、性行為の時期が排卵と重なり、妊娠が成立した場合、着床出血をする可能性はあります。 着床出血の時期としては、月経予定日の少し前のことが多く、おりものに血が混じる程度など、出血量としては少なめなのが特徴です。少量の出血があったけれども、その後に月経が起こらないという場合は、着床出血の可能性が考えられます。. 子宮頸がんは 病状が進むと完治が難しい病気です。 どの段階でがんを発見できるかによって、生命予後が大きく変わってきます。そのため、気になる症状がある方は、早めに婦人科を受診してください。. 白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長 海老根 真由美 えびね まゆみ 産婦人科医師・医学博士 埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターでの講師および病棟医長の経験を積み、その後、順天堂大学で非常勤准教授として活躍。 年に白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開院。 女性の人生の様々な段階に寄り添い、産前産後のカウンセリングや母親学級、母乳相談など多岐にわたる取り組みを行っています。更年期に起因する悩みにも対応し、デリケートなトラブルにも手厚いケアを提供しています。. 前置胎盤 では胎盤が子宮の上部ではなく下の方に付着します。胎盤が子宮の低い位置にあると、胎児が通過しなければならない子宮頸部(子宮の下部)を部分的または完全に覆ってしまう場合があります。出血は前触れもなく起こる場合や、医療従事者が子宮頸部の開大や陣痛の開始を確認するために行う内診により引き起こされる場合があります。前置胎盤は妊娠後半にみられる出血の20%を占め、第3トリメスター【訳注:日本でいう妊娠後期にほぼ相当】に最も多くみられます。妊娠前半に前置胎盤がみられる場合は、通常、分娩前に胎盤は自然に正常な位置に移動します。. 流産とは妊娠22週未満で妊娠が終了することであり、切迫流産は妊娠22週未満で流産のリスクがある状態のことを指します。 22週未満で痛みや出血によって受診する方も切迫流産となるため、流産しそうな人だけではなく、正常妊娠への回復が可能な方を指す言葉でもあります。 出血以外では重く張った感じがする腹痛を伴いますが、出血がなく強い腹痛を感じる場合などもあります。おなかの痛みは、生理痛に似ています。 切迫流産には有効な治療方法はなく安静にすることが基本です。症状に当てはまるものがあれば、かかりつけ医に診てもらった方がよいでしょう。. クラミジア感染症や淋病、トリコモナス膣炎、細菌性腟症などの場合、性行為で出血することもあります。 おりものが増え、匂いが強くなり、デリケートゾーンのかゆみや違和感などの症状も出ることが多いです。放置していてもよくなりませんので、早めに婦人科で治療を開始しましょう。. 子宮破裂 (まれ). また、 出血量が明らかに多い場合には、経過観察を待たずに医療機関を受診してください。 傷が深かい、あるいは裂傷が大きいため、傷を縫い合わせる「縫合」という処置が必要なケースがあるからです。受診は、女性器の専門家である「婦人科」にかかることをおすすめします。. 関連記事: 着床出血はいつ?生理との違いは?. 性感染症 クラミジアやトリコモナス、淋菌感染症といった 性感染症でも、不正出血が起こることがあります。 また、おりものの増加も特徴として挙げられます。 性感染症の疑いがある方は、性病検査を受けておくといいでしょう。 新宿駅前婦人科クリニックでも、性感染症検査・治療を受けられます。お気軽にご雑談ください。 性病検査をWEB予約する. 出血が気になる方は お気軽にご相談ください 。 医療法人心鹿会 では LINE相談も可能です 。. 子宮の入口である子宮頚部にびらんがあると、そこから出血する場合があります。びらんは皮膚や粘膜の上層にある細胞がはがれ落ちて、その下にある層が見えている状態のことです。これは妊娠中では、よく起こる生理的な変化です。 ホルモンの影響で充血した状態になり、赤ちゃんの成長によって圧迫されることや、性行為や内診の刺激によっても出血することがあります。 子宮頚部びらんでは少量の出血が見られますが、おなかの張りや痛みがない場合は強く心配する必要はなく、経過観察となる場合が多いようです。. 妊娠・出産 カテゴリー一覧. 出血の原因になっている病気を治療します。 常位胎盤早期剥離または前置胎盤で分娩の必要がない場合は、病院での床上安静が通常推奨されます。そうすれば、母体と胎児をモニタリングし、すぐに治療することができます。出血が止まれば通常、歩行が勧められ、退院できることもあります。出血が続く場合や悪化する場合、または満期が近い場合は、分娩を行います。前置胎盤の妊婦の分娩は、帝王切開となります。常位胎盤早期剥離の妊婦は、経腟分娩または帝王切開を行うことがあります。 陣痛が始まる前に前置血管と診断されれば、陣痛が始まる前(一般的に出産予定日の数週間前)に帝王切開を予定します。陣痛が起こってから前置血管と診断されれば、帝王切開を行います。胎児の失血量が多いときには、胎児に輸血が必要な場合があります。 子宮が破裂している場合、直ちに胎児を分娩します。子宮は外科的に修復されます。 母体の出血が大量の場合、輸液を行います。この治療では不十分であれば、輸血を行います。. この記事のまとめ 出血はトラブルのサインかも!?量に関わらず診察を 量の多い・少ないにかかわらず、危険なトラブルの兆候となる「出血」。出血があった場合は少量でも見逃さず、色や状態、頻度、下腹部痛がともなうかどうかなどをチェックしましょう。結果的に心配のない出血であったとしても構わないので、自己判断をせず、まずは診察を受けることが大切です。. MSDマニュアルについて 免責事項. Heine , MD, Wake Forest School of Medicine. 過去の妊娠での 帝王切開. 性行為直後に鮮紅色(せんこうしょく)の出血が起こるのは、 膣や外陰部に傷が生じている可能性が高いです。 鮮紅色とは、鮮やかな赤色を指します。健康的な生理(月経)の経血も、この鮮紅色です。. 妊娠初期の出血はまず、 妊娠に関連するもの と 妊娠に関連していないもの に分けて考えます。さらに妊娠に関連するものはその 出現時期 に注目すると考えやすくなります。まずは妊娠に関連する出血からみていきましょう。. Robert P. 妊娠中期の出血は基本的にはないといわれています。また、出血といっても量や色、回数、タイミングなど、特徴によって危険度はさまざま。かかりつけ医に相談することも想定して、出血の特徴はメモしておきましょう。 具体的には、量が多いのか少ないのか、色は茶色に近いか鮮血に近いか、回数や頻度は1日にどれくらいか、タイミングは1日の中でいつかなど、把握できているとよいでしょう。 また出血以外に、おなかの張りや痛みなど、別の症状を伴っているかを把握しておくことも原因を正確に突き止めるために大切です。. 監修医師 村田雄二先生 大阪大学医学部名誉教授。 ベルランド総合病院 周産期医療研究所 所長・医学教育センター長。産婦人科専門医。米国産婦人科専門医。米国周産期医学専門医。 大阪大学医学部卒業後、南カリフォルニア大学医学部産婦人科准教授、カリフォルニア大学アーバイン校医学部産婦人科准教授を経て年カリフォルニア大学アーバイン校医学部産婦人科教授に就任。年大阪大学医学部産婦人科学教室教授、年大阪大学医学部附属病院副院長を経て、年同大学名誉教授。日米で産科医療の臨床研究と若手医師の育成に長年携わり、次世代のリーダーとなる人材を多く輩出。年より現在の病院にて、日本国内、特に大阪における産婦人科医療体制の整備・充実に尽力している。. 激しい腹痛および腹部に触れると生じる激しい圧痛 子宮の収縮の停止および筋緊張の欠如 児の産道への後退 軽度から中等度の性器出血 胎児の心拍数低下または心拍欠如 母体の心拍数の上昇.